mri 株式会社三菱総合研究所

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社会課題解決型ビジコン主催者が語るビジネスの作り方

~「未来共創イノベーションネットワークビジネスアイデアコンテスト」「40億人のためのビジネスアイデアコンテスト」合同説明会~
イベントレポート


8月24日、三菱総合研究所 4階会議室で、三菱総合研究所主催「未来共創イノベーションネットワークビジネスアイデアコンテスト」(INCFビジコン)およびアイ・シー・ネット主催「40億人のためのビジネスアイデアコンテスト」(4Bビジコン)の合同説明会を開催しました。イベント前半は、各ビジコン主催者が考える「社会課題」に関するセミナーを実施、後半は各ビジコンの昨年の最優秀賞受賞者によるパネルディスカッションを行いました。本イベントレポートではパネルディスカッションの様子をお届けします。

このレポートのまとめ

  1. ● ビジコンに参加/受賞することは、その後の事業展開を加速させる
  2. ● 応募時はアイデアレベルであっても、メンタリング等を受けることで、実現可能性を高めるチャンスになる
  3. ● 審査員や参加者の求めること、考えていることを意識し、独自性を打ち出すことで、受賞に近づく

登壇者INCFビジネスアイデアコンテスト2016 最優秀賞
谷本潤哉氏(株式会社O:[オー])

体内時計をテーマとするウェアラブル端末やスマホを使ったIoTサービスの開発を行う。厚労省の発表では、不眠症は現在2,000万人が悩む国民病と言われている中、体内時計は各人の体のリズムであり、睡眠改善に役立つと考えられる。このサービスによって、日本のサラリーマンの睡眠を改善したい。

登壇者第4回40億人のためのビジネスアイディアコンテスト 最優秀賞
杉川幸太氏(広島大学大学院工学研究科 助教)※Skype参加

広島大学大学院で応用化学分野の研究を行う。ビジネスアイデアは、途上国の衛生環境の問題を解決することを目的に、排泄物の中に微量に含まれる金・銀・プラチナ・レアメタルを取り出す仕組みを作ろうというもの。問題解決に加え、インドなど人口が多い国では資源大国となりうるメリットもある。

モデレーター
松田信之(三菱総合研究所)

Q.1 ビジコンに参加するメリット
谷本非常に大きなメリットがありました。1つは、ビジコンで出会った方が、今の事業の中核を担ってくれていること。INCFのビジコンは、受賞して終わりではなく、むしろ受賞してからが始まりで、そのようなビジコンってあまりないような気がしています。その後の事業化、実証実験などにも多くのアドバイスをいただいています。併走してくれる感じは他にはないですね。
杉川4Bビジコンも同じところがあります。特に私はアイデアだけで事業化はゼロで、貴金属・レアメタルの回収は可能という研究はあるものの、どうやってビジネスにするのかはまったくの白紙でした。メンタリング、アドバイスをいただいて、プロジェクトまで引き上げることができました。本当にありがたいと思っています。
Q.2 最優秀賞を受賞するコツ
杉川プレゼンでしょうか。審査員が何を求めているのか、参加者(聴衆)が何を考えているのかを、かなり慎重に考えたことは覚えています。プレゼン当日、研究のことはほとんど話しませんでした。社会的にどのような意義があるのかというところに絞って話したので、何を伝え、何を伝えないのか。そこはかなり切り分けたと思います。
谷本私もアイデアだけで、プロトタイプもありませんでした。実現可能性に関してはプレゼンであまり力を割かず、独自性を伝えるようには気をつけました。
松田技術的なことは、審査員に専門家がいるのでプレゼンではあまりこだわらなくていいのかなと思いますね。できそうだ、ものが違う、アプローチが違う。そういうことをアピールすると良いように感じます。
Q.3 応募を検討している方へのメッセージ
谷本いろいろなビジコンがありますが、INCFビジコンはお世辞抜きで良かったと思います。僭上な言い方になりますが、最終審査会当日の見学者や審査員からいただいたアドバイスは今でも参考にさせていただいていますし、熟練した関係者が多いなと私は感じました。講評やネットワーキングが、後々まで生きています。
杉本締め切り1日前にアイデアを1枚の紙にまとめて書いて応募して、それを拾ってもらいました。4Bビジコンは実に懐が深いと思います。少しでも、こんなアイデアあるんだけどどうかな、というものがあれば応募してほしいと思います。

各ビジコンのWebサイト

INCFビジネスアイデアコンテスト2017

モビリティ/防災/教育・人財育成の3つの領域の社会課題を解決するためのビジネスアイデアを募集。優勝賞金は100万円、副賞として三菱総合研究所の専門家による事業化支援等を提供。なお、2次審査(プレゼン審査)通過者には、最終審査会までの約1ヶ月間、三菱総合研究所の専門家によるメンタリングを実施。

40億人のためのビジネスコンテスト

途上国・新興国での社会課題解決ビジネスのアイデアを募集。一次審査通過者は事業化までを支援する「4Bスクール」に参加可能。2月には最終審査会にて、最優秀賞(最大300万円)、優秀賞(10万円)を決定する。途上国ネットワークをフル活用し、さらに投資を含め、ハンズオンで支援を行うため、ファイナリストの事業化率は80%以上。

ビジネスアイデアコンテスト2017 第2弾